評価の授業で、ダイナミックアセスメントの論文を担当したのですが、
まあまあわかったつもりで臨んだのに、結果はぼろぼろ。
我慢してきいてくれた院生も結局ダイナミックアセスメントが何か、
ということはわからなかったと思うし、先生にもわけのわからない
論文を読ませてごめん、と謝られてしまいました。情けな~い。
そのあと、自宅で中二女子たちとレッスンして、やっぱり
ZPDやん。と勝手に思ったので、経験的にわかっていることを
論理的に表現できないのはだめですね。
今日のレッスンは、先月やっていたアクティビティをもとにして、
単語を6枚カードでひかせてそれを、教えたフォーマットで
英語で説明し、他の生徒に当てさせるというもの。
そのフォーマットは、パラフレーズのやり方ですが、
英会話学校で使っていた、簡単なもので、
It's similar to ~.
It's the opposite of ~.
This is the (person) who ( S + V~ )
This is the (thing) which ~
This is the (place) where ~
This is to ~
For example, ~
中二なので、関係詞の概念はないので、始めの二つと、最後の
ひとつはよく使います。勘の働く子は、関係詞も正確で
なくても使えます。
ここまでは一人でやれる範囲。
まだまだ、表現を文法的にできないといけない、と思っている
子がいるので、次に、私が電子辞書で英語で説明して
どの単語なのか当てさせてみました。
「なにゆうてるか、さっぱりわからん」と言いながらも、聞こえる
単語である程度あてることができます。
「もうあと5分やし、帰ろうや」というのを止めて、
なんでもいいから好きな単語を思い浮かべさせて、電子辞書に
タイプさせて、英語の説明を読ませてみました。「こんなん読まれへん」
というのを横から助けながら。けっこうあてられる。
これってscaffoldingやん、と思いました。
この授業を指導される先生は、Bachmanにじかに指導を受けた方でもあり、
テスト、評価については知識、ロジック共に量も視点も鋭く、
日本語でも英語でも、講義が明快、深くもあり、
尊敬する方なのですが、ヴィゴツキーとか社会文化理論は
自分とは相いれない、と言われてしまいました。
それでも、明快に説明されて納得したのは、4重の
同心円をかかれて、一番外側がteaching, 次がassessment,
その内側がevaluation, 一番内側の円がtestingであって、
僕らは、評価する構成概念をはっきりさせてそれでtesting
をやるのが専門、ダイナミックアセスメントは、teachingと
assessmentの境界をいったりきたりしているもので、パラダイムが
違う、というよりは、やっていることは別の事だ、と言われたので
かなり納得。
それならば、せめて一部だけでもinteractional competenceに
せまってその評価をやることに貢献できればいいなあ。
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