ひさしぶりに平日の一日まるまる大学に行かない日ができたので、
すすまない論文の探索や、データの分析を中断して、
ずっと読みたかった表題の本を読んでいます。
訳者あとがきより抜粋
「 なぜ世界は、富と権力がかくも不均衡な状態にあるのだろうか。人類は
なぜ、それぞれの大陸においてこれほどまでに異なる歴史を
たどってきたのだろうか。これはさまざまな人間社会を比較することで
浮かび上がってくる疑問であり、歴史学者や地理学者が大きな関心を
寄せてきたテーマであるが、いまだに謎のままである。
本書は、この謎を過去一万3000年の人類史という壮大な時間枠の
中で解読しようとするものである。」
ひさしぶりにわくわくしながら手にとってみました。
言語も含めて、人間のあらゆる営みを、狩猟、石器、農耕や家畜などの
食糧生産、移動、殺し合い、地理的条件、気象的条件、疫病、海上交通、
鉄、社会形態、集団の形成などの観点から語ってくれているスケールの大きい本です。
一日では上巻下巻両方は精読できず、ざっと関心のあるところだけ拾い読み。
それでも、ちょっと視野が広くなります。学問分野にかかわらず、
こういうことはおさえておいた方がいいのかなあ、と思います。
また、子どもは往々にして、世界について大人の答えられない
根源的な質問をするのでその予習にもよさそう。
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