2013年12月2日月曜日

つまみ読み


認識論と存在論を子どもたちの発話からどうとらえていいのか、あちこち漁っていたら、

にわかにHolzmanが気になって、図書館で、The End of Knowing-A new developmental

way of learning, Newman. F & Holzman, L. を見つけて、つまみ食いならぬつまみ読み。



その中のポストモダニズム批判の記述の中に、三人のアンファン・テリブルとして

マルクス、ヴィゴツキーに列べてウィトゲンシュタインが挙げられていました。



ただでさえアップアップしているのに、これ以上難しいことに手を出すのは

控えようと思っているのですが、気になる気になる。

活動理論と直接関係ないんですが、彼方此方で名前が散見されるので、

ちらっとだけウィキペディアで読んでみました。



天才で人付き合いがへたで、ついに世を捨ててノルウェーの山小屋に

1人こもってしまったり、庭師をしたり、自殺願望に苛まれたり、

生きづらそうな人です。提出した論文が規定にのっとっていないと

拒否されて、何でそんな規定があるんだ、と激怒したり。

でも、そういう才能を認める人がちゃんといて、その思想が

埋もれてしまうことがなかったのは、社会にとって幸運なこと。



権威や権力に惑われされない、本物を見極めることができる人に

なれたらなあ、と思いました。が、またそういう人たちも、

世の中の潮流に逆らって生きなければいけないので、

それはそれで大変。お金も仲間も必要ですし。



もう一冊、修論とはこれも関係なく、「ハーバーマス

ーコミュニケーション行為」中岡成文著、もつまみ読みしています。

この人も、若い時に空気が読めなかったらしく、研究所の上司を

怒らせるような論文を書いて首になったりしています。



二十四才でハイデガー書評を書いたりしている。ハイデガーと

当時の知識人たちがナチスを支持して政治的に

偏ったことについて、モノローグ的な伝統を打破しようと

して、対話性に訴えるかわりに、実存主義的な別のモノローグに

陥ったと看過しているようです。


あ、そういえば、教えてもらったハンナ・アーレントの映画を

紹介したら、大人の女性達から私も気になっていたという人が出てきて、

見に行くことになりました。楽しみです。





2 件のコメント:

  1. Holzmanは僕も気になります!今度内容教えてくださいね!

    ハーバーマスを読むと、カント、ヒューム、とかが気になりだしませんか?これはやばいと思ってハーバーマスは棚の奥へ置くことにしました。でも気になるのでそちらもまた是非教えてください!笑

    あとアーレント見に行かれるんですね!楽しんでらしてください。

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  2. 棚の奥、ということは、持っている、ということですね。さすがですね〜。

    ええと、両方ともつまみ読みなので、あまり聞かないで下さい。または、
    現実逃避ともいいます。。。

    Arendtを観るという大先輩がアイヒマン裁判の傍聴記をめぐる意見の対立に焦点が絞られている、ということで、背景を知らないのでついていけるか、ちょっと心配です。

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