2013年12月24日火曜日
triangulation とjustification
なにをどうするのかの手順もわからないまま、知人の協力を得て二時間ほどやってみました。
triangulation なるもの。
とりあえず、これまで録音した膨大な記録を聞いて、面白いと思ったレッスンを一時間
まるまる書き起こし、発話の順番で番号をふります。
一時間で1500以上、2000を越える発話になることもあります。
そのなかから、事例としてつかえそうな書き起こしを、発話の番号とともに抽出して、
それを読んでもらいました。
あらかじめ、理論の部分は20分ほどで説明しておいたので、談話のなかから
何を焦点とするのか、その理論的背景は何か、ということも理解していただいて
います。
協力者は、中学校教師の経験が9年あるベテランなので、スクリプトを読んだだけで
大体の状況がつかめます。
そしてその部分の録音をきいてもらいました。子供の声、調子、ピッチ、速さ、を
聞くと、より鮮明に状況と子供の性格やタイプが掴んでもらえます。
そして、それについてディスカッションをしました。
こんなのでいいのか、かなり心もとないです。でも、「やってみないとわからない」
ウィトゲンシュタイン風にいうと、自分の論理空間だけで過ごしているのでは、
なく他者の論理空間を共有してはじめて、他者の理解ができる、ということ
なので、それを実践したということです。
理論、研究、実践の三角、のそれぞれのインターアクション、というのを
少しだけ体感しました。
でも、まだまだ、材料が足りません。
先日、質的研究会で、高木先生が繰り返し言われていたのは、とにかく一つの現象を、
深く深く、いろいろな資料を使いながら、多角的に、見ていかないと、説得力が
ない、解釈も主観的だといわれてしまう、そういわれないように丁寧に細かく
みていくのよ、と。 それが質の面白いところなのよ、と。
本当はもっともっと時間をかけて、沢山書き起こして、その中から珠玉の
ケースを取り出すという手順を踏まないといけないのに、時間がない。
一年位前から、そうなることを想定して準備してきたつもりだったのですが、
やはり腰がひけていました。こわい、こわい、と思いすぎていました。
談話のコード化もろくにできていないし。
でも、まだ時間はあるので、がんばります。
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