2013年9月22日日曜日
高台寺観月茶会
今日の講義はカントでした。立命館大学の北尾宏之先生。
わかりやすい平易な言葉で噛んで含めるような説明。多分いつも学生のレベルに
合わせて、難解なことを消化しやすいように心がけておられるんだろう、とお察しします。
その後、おつきあいで、高台寺で観月茶会。夜のお茶会は初めてです。
お月見の情緒がふんだんに盛り込まれたしつらえでした。
掛物 掬水月在手 掌にすくった水に月が映っている、と言う意味だそうです。
香合 赤とんぼ
茶器 秋草蒔絵棗 精密で豪華な蒔絵でした。
茶杓 古竹裏銀地スズ虫蒔絵 これが珍しく、自然にできた節の穴の下によく見ないとみれない
螺鈿の鈴虫の細工。
縁側にススキ、御団子、兎、そして特別あつらえの団扇。
観光客相手にしては、本格的に頑張っておられたと思います。そのあと、月がなかなか
出ないね、といいながら夜のお庭を案内されながら散策。お庭は素晴らしかったし、
風情のあるライトアップでも、満月のはずの月はどこへいったんだろうなあ、といいつつ
そぞろ歩いていると、闇夜の中で、山の端いと明るし、という白い光がぼうっと強いところが
あります。きっとあの下に月が、と言い合っていると、少しずつ少しずつ白い光が強くなって、
月がその姿を見せてきてくれたのでした。
カントの話はまた、ゆっくりと。
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