2013年9月20日金曜日
中間発表会を終えて
今、三冊並行して読んでいるのは、
「学びの心理学」 秋田喜代美 著
「授業研究と談話分析」 秋田喜代美 著
「授業における児童の聴くという行為に関する研究」 一柳智紀 著
三冊目の著書は、一、二冊目の秋田先生が指導された博士論文です。談話分析の参考書を探し
ていて、偶然に借りることができた二冊が師匠と弟子のものだった、というわけです。
師匠の本には、一柳先生のこの論文が何度か引用されていたりして、学問的なきずなと深い
信頼関係が伺われ、凡人にはうかがい知ることのできないうらやましいあらまほしい師弟の世界に
少し感動します。
秋田先生は、今回著作を読むのははじめてですが、なんで今まで読もうとしなかったんだろうと、
悔やまれます。「学びの心理学」は、その中核となるのは「ことば」です。
また、わかりやすく、質の高い授業と言うのはどういうものなのか、教室の談話について、生徒の
理解について、教師の成長について、色々な理論をひいて説明されています。教師という仕事を
されている方はきっと安心したり、実践についての示唆をたくさん読み取れることでしょう。ぜひ
時間をとってお読みになることをお勧めします。
さて、修論の中間発表会があっけなく終わりました。
構えて構えて、無理無理むりむり~、仲間の堂々とした発表を見て、だめだ、
自分は20分もしゃべれない、5分で終わる、その後の沈黙はどうしよう、と焦っていたら、PPT
が動かなく、皆がよってたかって助けてくれて20分近く修復にかかり、ほっとして話し始めたら、
緊張なんてありませんでした。
でもよくよく思い返してみたら、これまでの人生で人前で話す機会って沢山あったんです。
高校生の時の京都外大でのスピーチコンテスト、留学中、アメリカの小学校や自分の高校の講堂
で話したり、会社でも研修で発表したり、転職先で短い間だったけど上司として訓示をしたり、
司会や通訳したり、今のボランティア団体で司会したり、トーストマスターズで毎月英語の
即興スピーチしたり、なんか色々してました。
でもそんなことはすべて吹っ飛んでしまうほど、学問の世界は刺激的です。
こっそりいうと、こんなんでは物足りない、もっとやってみたい、という奇妙な気持ちがなんか、
昨日芽生えてきたのです。
奇妙なのは、同時にとても怯えているからです。先日、近しい院生ともその恐怖感を
分かちあったのですが、誰もやっていないことをやる怖さ、それは当たり前だろう、普通にやってい
ると言われそうな怖さ、でも、ちがうんです、実はこれは今までだれもやっていない、という
確信と不安。
なんだろう、今まで、こんな気持ちは感じたことがないんです。誰もやっていないことを
やることの不安、というのは。ものすごく新鮮です。
いや、とりあえず、次の目標は全国英語教育学会の投稿、10月末の〆切。叩かれてもいいし、
むしろ叩かれるために絶対に提出しないといけない。指導教官に恥だけはかかせないよう、
がんばります。
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