2014年5月11日日曜日

第二言語教育におけるバフチン的視点


来週からこの本を一章ずつ読んで発表するように、ということで背景知識とかいろいろあるので、
一発目、第1章をやってください、と、ご指名いただきました。

第1章 言語へのバフチンの基本的視点
第2章 抽象的客観主義批判から発話の言語論へ
第3章 人間の主観的心理
第4章 ヴィゴツキー心理学から見た第二言語の習得
第5章 ことばのジャンルと言語の習得
第6章 言語活動従事に関与している知識は何か
第7章 形象世界における自己創作
第8章 対話と対話原理
第9章 基礎日本語の学習と教育における自己と言語
第10章 母語話者による第二言語者の語りの支援
第11章 結論


レジュメもつくらなくていいし、自分はこう思いますが、みなさんはどうですか、と
問いかけて授業をすすめるだけでいいということですが、第1章だけ読み込んでも
やっぱり難解すぎて、わけがわからないし、先生の講演も何回も拝聴しているにも
かかわらず、自分のことばで説明できる自信がありません。

修論でレオンチェフの活動理論は書いたにもかかわらず、ほんの一部しか、それも自分の
直観と合う部分しか書けなかった。ヴィゴツキーに至ってはほんの少しかすっている程度。
バフチンなんてとんでもない。

前回、日本語教育の理解について発表した人が上手かったので、どうしたらいいですか、とお聞きすると
とりあえず、本の構造とその章の構造を理解して、それを説明するようにしました、と教えてもらいました。

そう思って読むと、7章で1~6章がまとめられていて、8章でエッセンスがわかったような気が
します。

それを踏まえて、日本語教育のテキストとカリキュラムの作成、という重要な実践に
つながっていったんだということがよくわかりました。西口先生すごいです。

バフチンは、発話を教えるということはことばのジャンルを教えるということを
言っている。

読み進めると自分の直観と実践もまんざらではない、と勇気づけられた気がしました。

今日のレッスンも、一時間、頑張って、生徒二人と自分としゃべり抜いて彼たちも
よくやってくれています。


金曜日の会話分析の授業でも、理論ありきではいけない、データからすべてを始めないと
いけない、貴女はなぜ、そう思ったのですが、今までの人生経験からそう解釈したんでしょう、
それでいいんです、と散々悩んだことを先生もよくわかって下さって、ありがたいと思いました。

悩んで悩んで出した研究計画は、こんなものは博論のスケールではない、期待して
いましたが…もっと、三年を見据えた幅広い読書をしてください、と指導教官には
言われてしまいました。

もっともっと勉強しないと。勉強だけでなく、研究者として自律しないと。

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