2014年1月26日日曜日
外国語教育質的研究会 第五回輪読会
読む本は、前にも書いたかもしれませんが、
Narravie Research in Applid Linguistics (2013), edited by G. Barkhuizen
各章を一人ずつ担当して、今日一日で半分読みきってしまう、という
院生の自分にとってはとてもハードな輪読会です。
第一章 Introduction:narrative reserach in applied linguistics, by G Barkhuizen
第二章 'The colonial legacy' and the 'missionary kids' memoir, by S. Vandrick
第三章 Narrative inquiry in second language context: stories from Hong Kong, by J. Flowerdew and L. Miller
第四章 Narratives of experience:Teaching English in Sri Lanka and Thailand, by D. Hayes
第五章 A tale of two mediations:tracing the dialectics of cognition, emotion, and activity in novice
teachers' practicum blogs by K.E. Johnson and P.R. Golombek
このうちの第五章を担当しました。実習中の新人教師二人と教師教育者のブログのやりとりを
分析する、という内容でとても面白かったのですが、発表は実感としてはぼろぼろ。
この章を選んだのは、筆者がヴィゴツキアンであるようで、自分にとっては馴染みの
ある用語が頻繁に出てきて理解しやすい、と思ったからです。
発表は全訳せずに、必要なところだけ圧縮して、具体例は読んでいらっしゃるから
いいだろう、とヴィゴツキーも社会文化理論も、大学の先生方なのでご存知で
あろうと「媒介」「科学的概念」「外在化」「ZDP」「弁証法」「情動」など、テキストに
出てくる用語をそのまま、説明もなしに使ったのが大失敗でした。
レジュメを読みながら、話が通じていない雰囲気がどんどん増してきて、
終わったときには沈黙。何を質問していいのか、皆さん戸惑っておられるのが
申し訳なかったです。
後からのディスカッションでLantolfすらあまり馴染みがないことがわかって、
いかに今自分のいるところが、いわゆるL2習得、それも質的研究に大きな関心を
よせている層からも大きな距離があるということが体感できました。
わかってもらうためには、もっともっと自分自身が用語に頼ることなく、理解を
深めなくては、その理解の上にたって噛み砕いて親切に説明しなくては、
そして、もっと自分の日本語力をみがかないといけないなあ、と痛切に
感じました。
それに比べて、昨日の西口先生のバフチン講義のすばらしかったこと。すべて
消化されて、ご自分の概念化をされていました。ああでなくては。
本を買いもせずに講演だけ拝聴しに言った自分が恥ずかしいです。
この経験を、口頭試問や次に控えている発表に生かさなくては。
反省することばかりです。
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