秋に大学の茶道部がお世話になったお礼、ということで
一日大徳寺のごく内輪のお茶会の水屋のお手伝いをして来ました。
驚くのは、広い玉林院の小さな和室を囲む襖絵が200年も前の狩野何とかという
父と子の合作だという事を当たり前のように、住職の奥様が
ふつうに語られていたり、蓋置の蝉に気がついた先生がおたずねになられると、
今年の宮中の歌会のお題が静なので、静けさや岩に沁み入る蝉の声、に
因んで作ったそうで、いつも季節に合わせる事はないそうです、
冬でも、夏を思ったり、桜が咲く頃を想う、ということ、
とひそひそと語られているのを、耳をそばだてて聴いていました。
竹林を背景に、修復された檜皮葺のまっさらな屋根や、井戸を
眺めながら、大事なお茶碗を一つ一つ洗っていると、心穏やかな
幸せな気持ちになれました。
京都と日本文化と茶道の奥深さを肌で感じる一日でした。
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