今日、あと修論の締め切りまで二か月やね、と院生としゃべっていて
ひっくり返りそうになった。
かなり人見知りだと思っていたので、いろいろ心配で教師になったら、
ティーンエージャーというものは大変、特に女子が大変だからね、よく観察しないと
だれがだれを虐めているとかあなたはきっとわからないと思うよ。
先生の自分に近寄ってくる勢力の強い女子だけでなくて、片隅の弱い子に
目を向けたらなあかんよ、と散々説教したあとで、ごめんね、あなたが
人見知りなので、すごく心配。
すると、僕、人見知りじゃないですよ。
ええ?
そんなこと言われたことありません。逆にだれとでもしゃべって、人見知りしないと
言われたので、僕だけがそう思っているのではありませんし、と言われたので
仰天した。
いや、だれもがここでは、あなたはシャイだと思ってると思うけど。
え、そうなんですか?
逆に感心した。自分が認識している自分と、他人が認識している自分と、
その例を目の当たりに見て。すごいなあ、衝撃的だった。
これ以上、言うのはやめにした。彼が認識している世界をひっくり返す権利は
自分にはない。
でも、長い人生の中で、広い世界、色々な文化やいろんな人に出会っていく中で
いつか気づくだろうし。
人って面白いですね。
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