2016年6月8日水曜日

デジタルデバイド

非常勤の中間発表がほぼ終わりが見えてきて、ほっとしかけ。




学生もそうらしく、シャトルカードや発表のコメントシートを見ると


みんな一山超えたんだな、という気がします。




でも、表題のデジタルデバイドは若者ほど深刻な気がしてきました。




先日ちょっとあるところに、携帯が生活の中心なのでパソコンに慣れていない


若者にびっくりした、というようなことを書いたら、正義感の強い人に


パソコンが買えない家庭の子もいるのに何を考えているんだ、


とおしかりを受けた(ような気がする)のですが、ことは経済格差では


なく、もっと深刻な兆しを感じます。






逆に、ハングリー精神が旺盛でなんとかこの世の中に立ち向かって


いく気概のある人は格差や不公平をITを利用して乗り越えて


行けるのではないでしょうか?




私のクラスでは、中間発表が終わりほとんどの学生が、ワードと


パワーポイントで英語の発表ができています。ただ、メールに添付して


宿題を送ることができない。




今日、授業後に残っていた学生と話ししていたら、初めは


Gmailとかメールに添付して送るとか、私が何を言っているのか


わからなかったそうです。でも同じクラブの友人に教えてもらって


わかったと。大学の情報の授業で習わないの?と聞くと、そういう


授業ではワードでどういうふうにキーボードをたたいて文書を作るとか


それくらいの事しか教えてもらわないと。




でも大学の教務課や上司に聞くと、メールも添付もできるはずだと


いいます。でもどういうオリエンテーションでどのように学生に伝えて


いるのかはまったく伝わってこない。




結局、みな知人友人に教えてもらえば、なあんだこんな簡単なことだったんだ、


とどんどんできるようになる。




そういう人に出会わなければわからないまま。


いくら教室でかみ砕いて教えても、それ以前の前提が違うのでかみ合わない。






自分の周辺にどういう人がいるのか、必要な知識や技術を持っている人に


どういうふうに出会うのか、どうつきあい、教えてもらうのか。自分が


必要だと思ったときにお頭を下げ壁を越えてお願いすることができるのか。


それができるかできないかがデジタルデバイドを産むことになる。




お金もある程度は関係があるかもしれませんが、それは本質的な問題ではないと思います。





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