2014年10月25日土曜日

Sociocultural Theory とヴィゴツキーの解離

今日の会話分析の授業で色々思うところがあったのですが、

授業の本筋はちがうところにあったので、改めて先生とお話しする必要が

あると思いました。


このところあちこちで言っているのですが、ヴィゴツキー、バフチンのオリジナルは

ロシア語です。しかもその当時のソ連やスターリン政権の政治的事情が

あったために、出版を禁じられたり、国内でも色々な受け取り方が

あります。


Sociocultural Theoryと欧米で言っているのは、ヴィゴツキーが若くして

亡くなって長年たってから英語に訳されたものを基本にしてブームになって

いるようなところがあります。それは必ずしも正確ではなく、英語で

表現すると何か浅く、英語の論理では表現できないものを切り捨てて

しまっているという感じがします。


それは何かと言うと、英語に訳される前に、ロシア語から日本語に訳された

本がたくさんあり、それを今も引き継いでいる方々があり、その日本語を

読むと難解で英語で表現できるはずがない、というようなことが

あるからです。


ヴィゴツキーやバフチンや、ヨーロッパの哲学を語ろうとすれば

英語のような単純な言語では無理です。むしろ日本語の方がいいかもしれません。


そう思って、今日もドイツ語の勉強をしこしこしていました。ロシア語も

やらなくっちゃ。


そうはいっても会話分析の先生はとても誠実で、理学部の英語の授業を

見学させていただくと、みんな目を輝かせているので、尊敬しているんです。


でもヴィゴツキーについてはわかっていらっしゃらないかな、と思うので、

とりあえずここで覚書。近々お話したいと思います。





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