来月の発表に引用する学術書について、ゼミで突っ込まれたので、
著者のブログ、論文、その著書への批判などを今日は半日かかって
読んで終わり。
ほんとに時間がかかって情けない。
でもおかげで表題の大事なことを勉強できました。
研究者の人には当たり前のことでしょうが、これが私には
当たり前でなかったのがこの世界に入って浅い素人たる由縁。
内在的批評ー著者のロジックを精査し、その矛盾を鋭くつくような批評。
学術書の著者はそのテーマについては最も詳しい専門家であり、
ロジックの問題については度重なる精査を潜り抜けている。さらに
一般書として出版される学術書は多数の読者の目にさらされることを前提としているので、査読論文をベースにしており、徹底的に
検討されている。よってこういう批評は鋭く指摘したつもりが、単に評者の
読みが浅かったということで、情報量の増加はゼロ。
外在的批評ー著者が言及しなかった理論、データ、事例を提示することで
著者の理論を相対化する。一見的外れに見えても、著者が考えも
しなかった論点である可能性があるので、的外れの方が情報量が
飛躍的に増大する可能性がある。ただし、外在的批評は、著者が考えもしなかった理論、データ、事例を引っ張ってくる必要があるので簡単ではない。
オリジナルは寺沢拓敬氏のブログ。
http://d.hatena.ne.jp/TerasawaT/20151024/1445676048
0 件のコメント:
コメントを投稿