2016年11月16日水曜日

学校へ行く理由

大学の一回生(関西では一年生を一回生と言います)の時に、


自分はどうだったのか考えてみました。




今同じキャンパスに来ているのでその頃を振り返るのが難しい。




実は思い返すと、あまり自分の大学が好きではありませんでした、ごめんなさい。




留学仲間のはなやかな阪神間の私学と比べて、殺風景で


なんかださくて理屈っぽくて優越感と劣等感の間で揺れている


そんな大学生が自分と同じと思えてあまり好きではなかったです。




隣の芝生はいつもよく見えるのです。




授業は特に、統計学とか数学系は大嫌いで、頑張って大学に入って


好きな勉強ができると思ったのになんでいまさら数学とか体育とか


しなあかんねん、と思っていたし、期待した心理学も実験系で


思っていたのではなくてすぐがっかりしました。




図書館も行ってみましたがその当時はしょぼい、と思ってとても


学問的にすごいとインスピレーションを書きたてるようなものでもなく。




結局は自分が求めるもとを与えられると思って進学したら何もなかったと


いう不毛な気持ちを抱いただけでした。




いや、それはひたすら自分に学問的な素養もなく、受験勉強をしたら


何かが開けると期待しただけで、与えられると思っていたら自分が


求める力がなかったというのは大学院に入って5年目を終わろうとしている


今も同じ。




その気になれば、求めるものがあれば、得ることはできるはず。




でも本人とその学問分野や専門家の先生との相性もあることも確か。




学校へ行く理由が感じられない、という一回生がそう感じてしまうのは、


自分に起因しているのか、一介の非常勤教員として責任を感じるけど、


せめてこの授業だけは大学に来る理由になってくれるように、あと数ヶ月、


がんばろう。



















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