2016年11月7日月曜日

ヴィゴツキー学第18回国際大会

今日は、表題の学会です。


三宮の駅前の勤労会館が取り壊し予定というようなニュースを


聞いたことがあったので、毎年ここでやっているのにどうなるんだろう、


と心配していましたが、今年も無事に開催されました。




今の師匠の西口先生がこの学会は大好きだと言われていたので、


来られるだろうと思ってちょっと忙しそうなので受付のお手伝いをしていたら、


登場され、元の師匠も来られて、もちろん神谷先生、土井先生、


そしてロシアから帰国して一年になられるそうですが伊藤美和子先生も


ごめんなさい、受付の段取り遅れてと登場され、2人でしばらく


ばたばたと受付をしていました。




印象としては、これまで参加させていただいた中で一番充実した、濃い


時間だったと思います。それぞれのレジュメが分厚く、難解、なのは


いつも通りなのですが、10時から17時まで気をそらすことができず、


特に参加されている先生方の質疑応答が貴重で、どの学会よりも


(といってもそんなに多くは参加していない)歴史に残すべき、この時間に


自分がいて耳をすましていることがありがたい、というそういう


時間でした。




学会のプログラムはこちら。


http://vygotsky.blog.fc2.com/blog-entry-68.html


それは、先生方が純粋に、ヴィゴツキーが追求したいことを追体験


したいと、そして教育とはなんなのか、子どもたちに対峙する教育の


本質、ことば、人格、発達とはなんなのか、ということを追求したい、


ということ、それがこの学会を続けていく原動力になっているからだと


思います。




いつも模造紙に手書きで書いたプログラム、華々しい宣伝はしない、


でも深く深くロシア語で書かれた文献をロシア語と日本語で丹念に


丹念に追っていく。ロシアでヴィゴツキーとゆかりのある人たちと


交流し、その結果をとにかく学術誌として残し、本として残す。




そこには、お金もうけをしようとか、これで権力を得ようとか


そういう気持ちはみじんもない。ひたすらひたすら、自分たちの信じた


ヴィゴツキーのありのままの姿をできるだけ残そうと、今


英語圏で流行していようがなんだろうが、そういう風潮に流されず、


きちんとした学問の基盤を残そうとする先生方の心意気がすごい。




なかなか元師匠とゆっくりお話もできなかったのですが、


合間にランチができてアウシュビッツに行かれた、とお聞きしました。


もっといろいろとお話をお聞きしたかったのですが、


コンタクトを落とされかけたり、


ごほごほ咳がひどかったので、だいじょうぶかな、と


心配です、どうかいつまでもお健やかに、長生きなさってください、


くれぐれも無理をなさらず。













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