相変わらず迷走中ですが、何とか道すじをつけようとして
表題の本を見つけて半分くらいまで読んでいます。
第1章 他所者 第2章 帰郷者 第3章 博識の市民 で多元的な現実とそれを
構成する関連性の構造についての考え方が説明されています。
第4章 ドンキホーテと現実の問題 を読み終わったところです。
ドンキホーテってこんなに深い話だったのか、と感じ入りました。
書き方が私の好みで分かりやすい。他の現象学関連の本で頭が
くらくらしていたので、腑に落ちるところが多くてすっきりします。
巻末にある訳者の桜井厚先生が書かれた 「A. シュッツの基本概念と生活史」
を一読してから本文を読むと余計分かりやすい。
滅法面白いけど、バーガー&ルックマンによう似てるやん、と
思って、ちょっと調べてみたら、ナチ支配下のオーストリアから逃れて米国に
渡った後教鞭を取ったNew School for Social Research で彼らと
接点があります。年齢から多分先生。この辺りは社会学の方から
するときっと常識、わざわざ書くのも無知丸出しですみません。
バーガールックマンに当たってみると、第1章は全面的にシュッツの議論に
依拠している、と、全面的に、に傍点つきで注がありました。
色々読むと、結局のところ自分の関心事に収斂してくるので、
やっと安心して進めるようになってきました。
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