2013年10月9日水曜日

「見たことない」


二学期の中間テスト終了日の翌日のレッスン。

顔を見るや否や、中1女子三人組から矢継ぎ早に質問が飛んできます。


こんなことは今までなかったので、新鮮。すごく学校も授業も先生も斜に構えて

いる子たちなのですが、中学生になって、テストの点数や順位で結果が細かく数値で

出るようになると、一応テストの時だけは真剣になる。大体、楽してどれだけ点数が

とれるかとか、テスト問題の妥当性についての彼女たちなりの勝手な評価なのですが。




それぞれの認識の違いが面白く、30分くらい泳がせておきました。普段なら、出来るだけ

私語はさせないように、すぐレッスンに入ろうとするのですが、今談話分析を考えている

こちらも興味深い状況です。



「こんなん、見たことない」「習ってないし」「教えてもらってないし」でも全員の意見

一致することもあれば、「習ったやん」「やったやん」「教科書の、、ページのここにの

ってたで」「それ見たことある」 「何かこう書いちゃってん」とかまびすしい。





文法にせよ何にせよ、こちらが説明をはじめるといつも聞かなくなるので、ほとんど明示

的に教えるのは諦めていたのだが、一通り全員が聞いたことない、と主張する Are

these〜?、 Are those 〜?の疑問文、答え方、What疑問文、を、小学生向けの無味乾燥な

ライティングの本を使って口頭でやらせてみました。



すると、するすると理解します。拍子抜けでした。本当に理解したかは、来週書かせてみ

ないと分からないけれども。



活動理論での、needs, motive, object, goal の理解が今ひとつできず、苦しんでいるのですが

子供たちがわいわい言いつつ、考えたり、話し合ったり、学ぼうとしているので、

もうそんなことはどうでもいいじゃないか、と思ってしまったりしました。




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