表題の映画を確かに見たと思うんです。
白黒だったので、たぶんケーブルテレビの日本映画チャンネルか何かを
みていて、たまたま文学作品の映画だったので、留めて、みたのだと思います。
今日、ずっと気になっていた立命館大学の平和ミュージアムの展示を
見てきました。感想は山ほどありますが、
1. 展示物が多い。それも戦争当時の個人、庶民に焦点をあてた生々しい資料が多い。
これは凄いことだと思います。モノの持つ迫力は侮れない。広島に行って
原爆ドームに対峙した数年前に、啓示のように原爆が落とされた瞬間を
イメージしたことは忘れられません。東北の震災で乗り上げた船を撤去することに
なってしまったのは本当に残念です。
⒉ バランスよく展示しているように見せかけようとしている努力はわかるんだけど、
やはりそこは立命館大学、かなり中国側の見方に寄っていると思った。
南京大虐殺、と従軍慰安婦の問題はよくよく調べて自分なりの見解を
持つまで判断はできない。
それで、藪の中を、急に連想してしまったのでした。
次元は違うのですが、有吉佐和子の「悪女について」という小説があります。
一人の女性が亡くなったことをきっかけに、その人とかかわりのあった人が
色々なことを語っているのですが、それでも最後までその人が本当はどんな人で
あったのかだれもわからないまま、という話です。
戦争の時も夥しい命に関わる出来事が起きていて、あの時自分にも家族にも日本という国にようなものにも、何が起きていたのか、誰にも分かるはずがなく、整理できないまま、
この展示物のように何とか秩序づけようとして、中途半端になっているんだなあ、と
そんなことを思いました。
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