もうどうしようもなくなって、追い詰められて
どうせ難解だし、読むまいと思っていたものを読み始めて
しまいました。時間もないのに。
外国語教育質的研究会の概要も出てしまい、発表まで
あとひと月になり、この週末には「臨床実践の現象学会」に
初めて参加します。
現象学的看護研究の論文は色々読んだのですが、どうしても
インタビューではない、授業実践の書き起こしに現象学的に
迫るということは感覚的にはわかるような気がしても、
人に説明できないし、なんか確信が持てない。探してはいるのですが、
おそらくこれだ、といえるような言語教育授業の現象学的先行研究もなさそう。
確信がもてないので、何をやりたいのか問い詰められて問い詰められて
論理的に説明できなくて情けなくなってしまいました。
それで質的心理学会のワークショップで指導を受けた西村ユミ先生
の活躍を見ていると、研究室のゼミで千本ノックという記事があって、
メルロ=ポンティの「知覚の現象学」、フッサールの「イデーン」、
ハイデガーの「存在と時間」を何年もかけて読んでいるということを
知りました。
ドイツ語もフランス語もほとんどできないし、自分には到底無理だ、と思って
解説書ばっかりぐるぐるめぐっていましたが、今日それで完全に
ノックアウトされてとりあえず日本語でも、と買ってきました。「存在と時間」。
西村ゼミでは何十人ものゼミ生が少しずつ読んで、発表のたびに
カバンいっぱいに資料を持ってくる、フッサールの序論の
25ページを4年かかって読んだ、という記事に圧倒されるばかり。
こんなんで、現象学的アプローチとか言っているのが恐ろしいくらい、
分析にいつとりかかれるやら。ほんと主催の先生には申し訳ない。
でも読むしかない。
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