修士のときに受講はしたのですが、ここの大学はどんなレベルで教えて
いるのかと気になり、3日間1限~5限の表題の授業を受けてきました。
まず、キャンパスが豊中、吹田、箕面と3つあるということを失念していて、
1限に間に合うよういつもの豊中に行ったのが大失敗。そこから箕面に
移動するのに2時間近くかかり、(学内バスが運休中)もうだめだ、お詫びだけ
して受講をやめようと思って入っていくと、数人の生徒がしーんとした教室。
とてもお年寄りのアメリカ人の教授が、Hi!とにこやかに対応して下さり、
授業の場所をシラバスで特定してないから迷っている人が数人いて申し訳ない、
とおっしゃり、So far, I have explained these. They are working on this.と
なんとなく、入っていけてそのまま、3日間無事終了。
シラバスにも日本語の資料もちこみ禁止、授業は全部英語で、と
あったので、そのつもりでいったのですが、本当に海外の大学の授業を
そのまま再現したような、出入り自由、時間中はほとんど自分のエッセイに
集中、自分のPC,ipad,携帯を駆使して調べものをしつつどんどん書いていく、
調べ足りなければ、図書館に行きます、といっても良いし、遅刻も
早退も先生に言えば問題なく、なんというかのびのびしつつ、でも、書かないと
いけない、というプレッシャーがある意味厳しい授業でした。
1日目の終わり面白かったのは、先生が、今日はリラックスして、もう
家では書かないように、と(クリスマスイブだからか?)と注意された
ことでした。
1日目はなんてゆるい授業だろう、やっぱり外国人の先生だなあ、
と思い、午後から映画を見せます、ということだったので、ふ~ん、と
Black Diamond は見たなあ、となめてかかり、15分鑑賞してから、
先生がどんどんこの映画に表出する社会問題を黒板に書き連ね、
okay, you choose one of these issues and start writing、と言われてからが
本格的に始まったようなものでした。
自由に書く、ということがこれほど集中力を醸成し、興味をかきたてる、
というとは思いもよりませんでした。また、教師はfacilitatorだという
ことや、アメリカ式のいわゆるどんな意見であっても自分の意見を、
という思想、書いている最中に先生が周りの生徒とその内容に
ついて意見を交わしているのを漏れ聞いているうちになんとなく
わかること、面白かったです。
今日は最後に、書いたところまでプリントアウトしてきて、
お互いに読みあって意見をいう、そして先生とディスカッションする、という
ことで早く終わった人から帰っていいということで、
それぞれのテーマを読ませてもらってとても感心しました。
英語もうまいし、言いたいことも引用もロジカルで学部生、院生の留学生、
社会人の色々な立場から、関心のありようが多様で目のつけどころが
面白かったです。私が読ませてもらったのは、南京大虐殺についての
中国の解釈の変遷、アメリカの黒人の南北戦争への参加について、
イランへのアフガニスタン難民問題について、でした。
ちなみに、自分の書いたのは日本のグローバル化と難民受け入れの矛盾
についてでした。調べながら書いていてとても面白かったです。
いい3日間でした。でも疲れた!
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