2014年2月8日土曜日
<語り>と出会う 能智正博編、ドゥルーズ 檜垣立哉
口頭試問が終わりました。
いざ、前に立つと意外とプレゼンはすんなりできて、
終わったあと先生方暫し、沈黙。やっぱり伝わらないか〜、と
覚悟していたら、そこからどんどん、内容、形式、方法、ありと
あらゆることにご指摘と質問、改善点の提案がありました。
文献が少ない、先行研究を活動理論に限らず、もっと哲学的な
観点からの理論を調べて其処から絞って行った形にするように、との
泉先生からのご指導に沿うのが一番頑張りどころかも。
直前の方が文献リストが十数枚に比べて、四枚は少ないそうです。
あと、コードのマップは、はっきり言って内容が薄い、関連性が
ないと予想通りの指摘。自分で分かっている不備は全部
お見通しで、流石、先生方の目は免れません。結論ももっと
詳しく書くように、と後10枚位は追加で書かねば。辛い〜。
嬉しかったのは、児玉先生が廊下で英語が読み易かった、
流れが良かった、と誉めて下さったり、受験する事、
勉強を継続する事を励まして下さって、泣きそうでした。
認知言語学の身体論やトマセロに近い、と試問中に仰り、
レイコフを読んだらと勧めて下さいました。西本先生からは
論理空間の所が面白かった、ウィトゲンシュタインの名前
も出したらいいねん、とご指導。泉先生はお部屋でみっちり、
微に入り細に入りご指導、子供たちに忍耐強く接していますね、
とレッスンの苦労とデータ起こしの膨大さをよく理解して
下さり、心から嬉しかったです。
表題の能智正博先生は、質的研究の会で紹介され、多くの著書が
ありますが、この本は、
「現代の人文・社会科学が" 語り"に代表されるような自然な
言葉と出会って、それに対してどのように切り結んで
いるのか」が書かれているのだそうです。「語り」の緻密な
定義から始まり、「ことば」「話す」「述べる」「告げる」
「となえる」とどう違うのか、と分かりやすく書かれていて
面白い。
「ドゥルーズー解けない問いを生きる」は、現象学の
こともまとめて紹介しつつ、それに批判的なドゥルーズの
立ち位置、現代の哲学の動向が分かりやすい。檜垣立哉は
阪大の人間科学部の先生。入試対策で読みかけています。
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