2015年10月5日月曜日

映画「野火」

明日の授業の準備に今日はじっくりとりかかろうと

思っていたら、朝、友人から表題の映画を見に行くので行きませんか、

と連絡がありました。


確か、この題名はなんか実家にある日本文学の全集で若いときに読んだぞ、

と思い、行くことに。道中、検索してホームページで映画作成のいきさつを

予習がてら読んでいると、見るべき映画だと思いました。


ただ、きつかったのはドキュメンタリー映画のように、ストーリーが

なく、クライマックスも何もなく、ひたすらフィリピンの地獄のような

戦場を這いずり回り、いつ終わるのかわからないまま見続けた

ということです。悲惨な場面は沢山ありましたが、普通の映画で

あったり、ドキュメンタリー映画であっても始まりも終わりも

あり、それに至る経過も浮き沈みがある。それがなくてただただ

悲惨さと地獄と非人間的な無意味な出来事がずっと続いて

いる。それを見続けなければいけない、ことが、ある意味退屈で

耐えられなかった。


それが監督はじめ映画製作に携わった人たちが伝えたかったことで

あったのだ、とちょっとだけ、心の整理をしました。舞台挨拶で登場

された塚本監督は、皆さん、この映画を浴びて帰ってください、

それだけです、というようなことを話されておられました。


誘ってくれた友人と、前後に深い話ができてよかった。

こういう友人に恵まれている自分は幸運だと思います。



ああ、もう明日になってしまった。授業の準備しなくては。

学生たちが色々宿題のテーマを送ってきてくれているので

楽しみ、かつ、指導と応援しないと。

ブログ書いている場合ではない、けど、こういう経験をすると

書かずにいられないです。






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