2015年5月23日土曜日

ipad 授業

久々に、京都教育大の元院生仲間と会うことができました。

といっても、最後にあったのは、2月の修論発表会でしたので

それほどたってはいませんが。滋賀県のベテランの高校の先生、

今年から高槻市の高校の先生になったばかりの語彙の研究者、

京都市で小学校で教えている、絵本やヴィジュアルで修論を

書いた先生です。


皆の近況も聞きたかったし、自分の近況を伝えてどういうことが

現場の先生の力になれるのか、反応をみたかったのですが、

皆さんバランスよく話したり聞いたりできて、とても充実した時間でした。


書きたいことは山ほどあるのですが、一つにはICTがどこまで

現場に浸透しているのかな、と思い、今TAをしている授業の

話をしてみたところ、みんな興味をもってくれて手ごたえを

感じました。



以前書いたと思いますが、ドイツ語の学部の授業のTAなのです。

先生が懸念されたほどさぼったりする学生はなくて、

ドイツ語の復習がてらお手伝いさせていただいています。



これがipadを使った授業です。すごく面白い。




教室を改造してipadが使えるようにテクノロジーを整えている

ipad部屋という新しい教室で行われています。


私ともう一人中国からの留学生と二人のTAは早めに

教室に行き、可動式の机と椅子を動かして、

3~5人のカフェスタイルになるように整えます。

ぼちぼち来る学生にも声をかけて手伝ってもらい、

ipadをしまっているこれも可動式の倉庫の鍵を

開け、次々と学生に貸し出して名前、学生番号、

ipad番号を書いてもらいます。



先生が来られると、出席チェックのところにログインして

それぞれのipadから名前、学生番号、そして先生が

口頭で言われたドイツ語のキーワードを入れて送信

します。それが出席チェックになります。

ある程度時間が経つと、先生が締め切りをされるので

もうログインはできないようになっています。


ipad部屋は、教室の4面全体がスクリーンとして使えるように

なっているので、例えば先生が読んで訳してくるように、と

宿題として出したアウシュビッツの記事に関連した

写真を出すと教室のどこからでも鮮明に見えます。


そして、先生がドイツ語で元気ですか?というのに答えてね、

と言われて全員のipadをお絵かき送信状態にすると、

ドイツ語で答えられる学生は手書きで元気です、と

書いたり、できない学生は絵文字などで答えたり、

それぞれの個性に応じて白板に書くように書いて

送信します。


先生のipadでは全員の答えをみて、それをスクリーンに

映し出すこともできるし、これはいい答えだ、と思った

学生の答えだけを映し出すこともできます。


私よりもたぶんかなり年配の女性の教授ですが、

ICTはお好きらしく、すごく使いこなせておられます。


でも、思ったのは、ipadは気分転換にはなるけれど、

学生からは細かい文法の解説をしてほしい、という

要望があるらしく(ドイツ語の文法はものすごく難解)、

じゃあ説明するね、と説明をされ始めるとみんなついて

いくのに必死。


宿題のニュース記事を学生に読ませるとどうしても

英語の発音になってしまうので、それも先生は

不満らしく、(そりゃそうです)、発音がだめだと

命にかかわるのよ、とご自分がベルリンで国境に

近づいた時に西ドイツの友人たちを拘束された

お話をされてそれがものすごく面白く、ipadやなんやかや

テクノロジーよりも先生の経験や見識、哲学の

魅力にまさるものはないなあ、と改めて思いました。







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