2015年5月15日金曜日

テストの時期

中2がいつものごとく、テスト直前の仕上げにやってきました。

その間はいつものレッスンを中止して、教科書をディクテーション

したり、質問に答えたりします。



教科書や問題集のあちこちから、子供たちがめんどくさがる

細かい字でかいてあるポイントを拾って、解説したり、

理解したか言わせてみます。



たとえば、few, a few, little, a little, many, much, some,

 not any, noがばらばらに問題集の中に例文で出てきているので、

彼女たちには、さっぱりわけがわからない。塾や授業で

教えられてはいるんだろうけれど、その時どういう状況だったのか、

認識の度合いもちがうだろうから、断片的におぼえては

いても自分で整理するのは困難の極み。



説明してほぐしてあげたり、整理して理解したのを確かめるのは

好きなんだけれど、文法中心、雑多な知識中心の学校の

テストにふりまわされるといつもなんだかな~と、虚しく思っていました。


数えられないもの、を説明するのに、今日初めて、「概念」と

いうことばをつかってみました。water, coffee, teaは一つ二つと数えられない、

a glass of water, a cup of coffeeは数えられる、というのは理解。

ただ、food, moneyを説明するのに、「概念」とジェスチャーで色んなものを

囲んで(説明にもなっていませんが)理解をたしかめると、「わかった、

グループ?」「それ、きらい、そのがいねん、っていうの」「fishも一緒?」

「fishはちがう」「fishは一匹とか数えられるやん」「日本では数えられる

か数えられないとか区別せえへんのに」とかそれなりに反応して

考えようとするのが面白かった。


先日読んだ、『ベストプロフェッサー』 (ケン・ベイン著 邦訳2008年 玉川大学出版部)

には、「気にかけることが重要である」「人はその答えを気にかけている

重要な質問がなされたとき、あるいは到達したい目標を決めたときに、

もっともよく学習する」(p40)とあります。


優れた学習効果を上げるためには、学習者は、

(1)彼らのメンタル・モデルが機能しないような(すなわち、何かを

   説明したり行動したりするのに役立たない)状況に直面しなければならず、

(2)直面している課題を中止したり取り組むためには、十分に機能しない

  ことを気にかけ、

(3)長い間信じていたことに挑戦することで生まれる感情的苦痛に対処
  
  しなければならない、

そうです。(p36)



まさに昨日の瞬間はこれだったなあ、と思いました。テスト対策、も

つかいよう、でした。




 










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