京都の平安神宮近くの会場で京都大学大学院の入学式が
ありました、身内の付添いで行ってきました。
どうも京大には哲学のイメージが強く、そういう話がきけるかと
期待していましたが、総長はそういう分野ではないらしく、現実的な
大学のプログラムに関する話が多くてちょっと期待はずれでした。
その中で面白かったのは、研究の創出、ということを考えて、という
メッセージと、データに語らせる、というメッセージでした。
一つ目の研究の創出、については、梅棹忠夫氏と「銃・病原菌・鉄」の著者の
ジャレド・ダイアモンド氏を例に出し、お二人とも色んな分野にまたがって、
新しい研究分野を創出された、ということを説明されておられました。
そして、みなさんも狭い道をまっしぐら、というのではなく、多様な学問分野に
目を開き、興味の赴くままに勉強してください、という話。博士課程の
人はできれば、研究を創出するということころまで行くことを
めざす、という、武者震いするような目標を言われていました。
それは、さすが京大だと思いました。
二つ目のデータに語らせる、というのは、はじめからこうだからこうであろう、
と仮説や理論に基づいて研究対象をみるのではなく、その対象の立場に
たって、信頼性の高いデータを得るように、無心に観察していると、
研究対象が語りかけてくれる、というものでした。霊長類の研究でも、
サルたちはこうだからこうするだろう、というのではなく、
サルたちの判断に任せる、ということです、と。
あ。なんか、覚えがあります、この感じ。
帰って調べてみたら、以前、大好きだった番組に「わたしの愛したゴリラ」
というタイトルで出演されてました。総長になられてたんだ。
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