2015年4月30日木曜日

連休前

休日ですが、朝から中国人研究生のチューター仕事で

行ってきました。3人引き受けていますが、院試を受ける

人たちなので、責任を感じてちょっと厳しく指導することに

しました。三人ともかなり賢いと思いますが、なんか気概が

感じられないし、勉強も足りない。


なんでだろう。きっと中国のエリートの子供たちも日本と

同じで大事に育てられたのでハングリー精神がないんだろうなあ、

と推測しています。



ところで、私自身の次の目標は、日本の外部の学会に英語の論文を提出すること。

と昨日書いたのですが、↓↓↓


今日、もっと大きな目標をたててしまいました。今年の中国での

アジアTEFLで発表すること。一昨年、フィリピンに自費で行ったので

だいたい雰囲気はわかっています。行っておいてよかった!!

今、がんばって先行研究を5月17日には書き始めて、データ分析はその

次の週、結論と序論はその次の週、には書きたい。


昨日書いたのはこちら↓↓↓  思いつきでどんどんブログに書いて

いるので、読者の方には前後して読みにくくて申し訳ありません。

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先日発表させていただいたテンプル大学のコロキアムで、6月30日締め切り。

修士論文は、一応英語で書いたし、ネイティブチェックも受けたのですが、

学内のものだし、とても国際基準に達しているとは言い難い。。。。海外の

研究者も目にとまるような場所に投稿、掲載されないと英語で書く意義がない。

おそらく日本人しか読まないようなところに英語で書くのはただの自己満足

でしかない。



しかも、今の大学の博士課程の教育目標はこれです。掲載はされないかも

しれないですが、「国際的な学術誌に掲載されるような論文を執筆することが

できる」ということが学位を授与される最低条件だそうなので、

胸を借りるということで、とにかくがんばろう!!


・コンピューターを使った言語情報処理やデータの統計処理をする高度な能力を身につけている。(「高度な技術力」)
・学際的で幅広い教養に裏打ちされた高度な言語運用能力を有している。(「高度な技術力」)
・自立した研究者並びに高度専門職業人に必要な言語文化に関する深い学識と高度な研究能力を有している。(「高度な教養・学識」)
・言語文化を研究する立場から、国際化・情報化の進展する現代社会に深い関心を寄せ、それぞれの言語や文化を適切に理解し尊重しようとする姿勢を有している。(「高度な教養・学識」)
・言語文化に関する専門分野について、自ら課題を設定し、先行研究を広く踏まえつつ、独創的・先端的な研究を展開することができる。(「高度な創造性・デザイン力」)
・自分の専門分野について、日本及び国際的な学術誌に掲載されるような論文を執筆することができる。(「高度な創造性・デザイン力」)
・日本及び国際学会で研究発表をするための高度なプレゼンテーション能力を身につけている。(「高度な創造性・デザイン力」)

2015年4月26日日曜日

臨床哲学 二回目

前回に引き続き、オレンジカフェを出て、

三脚とデジカメで1分間の動画をとって帰ってくるように、

というのが課題でした。基礎工学部の裏手のかなりはずれが

授業の教室のオレンジカフェなので、15分で帰ってくるように、

という制限だとちょっときつい。


結局、取りたかった言語文化研究科には行きつく時間はないと

判断して図書館の入り口の動画を1分だけ撮って帰ってきました。



あまりコメントがなくてがっかりしたのですが、言語文化研究科の

親しいM2に、カメラと三脚をもって何してたんですか、と

言われて臨床哲学の授業に参加してたと説明すると、

私あの授業の意味がわからなくて大嫌いだったんです。

と。でも私が面白い、というポイントを言うと、そう考えれば

面白いんですね、と驚かれて、こちらが返って面白かったです。

2015年4月24日金曜日

振り返り

言語文化共同プロジェクトに、英語教育学会のことを書いたことも

あって久しぶりに、修士時代にお会いしたり講演をお聞きした先生方の

ブログを読んでみたりしています。


懐かしいだけでなく、質的研究や、哲学的なことを考えて

日本の英語教育研究の流れを変えようとされているその困難さが

改めてわかりました。その中にカナダでのこの春のAAAのレポートを

書かれている先生があって、日本では量的研究と質的研究を対立させて

語ることが多いが、その場では存在論と認識論の議論がメインだった、と

いうことでした。


私の修士論文に存在論と認識論、という一節を入れるようにさせた

京都教育大時代の師匠は、ご自分で言われておられたように

やはり10年先を行っておられたなと。改めて感慨深いです。

バフチンカフェ、出会い

自分の関心にこだわりつづけていると、やはり出会いは

あるもんだな、と。



言語文化研究科にはないようですが、今日バフチンカフェの帰りに

色々お話していると文学科の方々で哲学を勉強しようと

する勉強会があるらしい。次回は6月に阪大の中之島で、

西田幾多郎の「知」とは何かということがテーマで、

それぞれメンバーが関連する本を

読んできてディスカッションするということです。


参加させて下さい!と即座に返事しました。最近、中之島も

かなりお洒落になってきているし。


行きたい方あれば、一緒に行きましょう。ご連絡くださいね。

2015年4月23日木曜日

共同プロジェクト 脱稿 他

いやいや~~、自分としては脱稿したつもりです。


指導教官のゼミで、今日発表させていただき、マイナーチェンジはありましたが、

それで行けるという感触を勝手に得ました。




あとは、もう、自分勝手につきすすんでいくだけです。




やるぞ~~~~~~~!!!!

2015年4月18日土曜日

臨床哲学

どうやって「哲学」を「臨床」的にできるんだろう、と思って

臨床哲学の授業を今日はじめて聴講してみました。



不思議な授業でした。でも楽しかったです。


一回目は行けなかったので、二回目から。キャンパスが広いので

足を踏み入れたこともない基礎工学部の隅にある建物の

一階に入ると、オレンジ色のカーペットを敷き詰めた部屋があり、

靴を脱いで入ります。思い思いに床に座っている人やら、

椅子で本を読んでいる人やら。



先生は、背の高い若い先生で日本人男性ですが、スコットランドの

民族衣装のようなチェックのスカートをはいていらっしゃいます。


まず、ローゼンバーグ兄弟?という映画の創始者のつくった

初期の白黒の1分くらいの無声映画をみる。フランスの映画で

みたことあるなあ、と思いました。色とりどりの毛糸でつくった

ボールを投げながらそのボールを受け取った人が、

簡単な感想を述べ、次に投げる。そういうことを数本の映画で

繰り返し、次にこの方式で、固定カメラで一分間、なんでもいいので

撮ってきてください、と7台のカメラを7人の人に渡します。



残った人は、昨年の受講生の作品を見て、また思い思いに

感想を述べる。面白かったのは、みんなが感想を述べた後に

その作者がいて、またその作者に自分の作品を見られるのは

どういう気持ちがするものですか、と問いかけた人がいて、

そのやりとりが臨場感があり、今ここで何かが起こっている

という気がしました。


そこへ、帰ってきた人の作品を3本みて思い思いの感想を

述べ、人気のあった(猫が歩いている映像)の作者が、

実は自分は猫を観察する研究会のメンバーなんで

ああいう奇跡的な映像をとれたんです、と言っていたり。


癒しの授業でした。

2015年4月12日日曜日

レッスン小5

三か月ほど前に、生徒がこんなのをお母さんが買って

くれた、と本を持ってきました。そういうことは自宅塾では

ときどきあります。教育熱心な親ほど、色々メソッドを探して

このやり方で教えて下さい、と言ってくる。


大体私も短気な方なので、これまではそういわれるとパシッと

断っていました。発音記号を教えてやってください、と

発音記号の本を渡されたり、英検を目標にさせてください、

とか言われたり。それなら、自分で教えたらいいやん。


でも、だんだん丸くなってきたのか、めんどくさくなって

今回ははいはい、と言われたままにやっていました。

百マス計算で有名な先生の本ですが、英語については

単語を大量に覚えさせるという感じで、CDつき、コピーできる

単語のカードつきで、貧弱な言語観に基づいて作っている

わたしにはつまらない、機械的な本です。でも母娘は

いいと信じているようなので、あえて逆らわず、そのままに

してやっていました。


ちょっと面白かったのは、子どもは英語が好きで熱心に

CDのまねをして二ヶ月ほどやっていましたが、

飽きてきたのか、本の後ろの方にのっている早口言葉

とか、(Peter PiperとかShe sells seashells by the sea shoreとか

あんなやつ)、有名なキング牧師のスピーチとかをめくって

先生、読んでみて、とせがむようになりました。


そのなかでびっくりしたのは、ワーズワースのDaffodilsという

詩の第一節が載っていたことです。やるなあ、有名人の先生。


結局、機械的に大量の単語を覚えても、原則が

わからないと苦痛なだけなので、もうやめていつものフォニックスを

やっています。ルールを覚えると応用できて文字を読める

ようになるので、こっちの方が生徒もわたしも楽しい。



まあ、でもまず長いものに巻かれてみる、ということを

教わりました。


2015年4月10日金曜日

ふ~~ん

火曜日のブログに書いたことですが、

大学院の入学式には、そんなに大したことを言われてなかったのに、



学部生の入学式の総長のご挨拶が素晴らしい、とマスコミ報道やネットで

大きく取り上げられていてびっくり!


なるほど、総長就任直後でかなり緊張されていて、マスコミに注目された

後でお疲れだったということですね。納得。


お疲れ様でございました。少し、ゴリラやサルたちとゆっくりなさって

くださいまし。






D2 新学期

木曜日にはじまった新学期ですが、二日間でけっこう色々あります。

楽しいのは、英語教育の先生の授業をとれること。



D1の時はわけがわからなく、指導教官に言われるがままに授業を

とっていたので、英語教育の先生方とはほとんどご縁が

ありませんでした。指導教官は第二言語教育と称されるも

日本語教育がご専門なので。バフチン、ヴィゴツキーなどは

興味はあるのですが、英語教育のお話は専門外。


あとは、博論のための方法論と思って、談話分析、会話分析

を受講させていただきましたが、これはこれでまた別の深い世界。




一年間、英語教育から離れていたも同然なので、聴講ですが、

Mくんさんたちも英語教師をめざしている人たちが多かったり、

英語を話したい、改めて勉強したい、という院生ばかりなので

やっぱリ楽しい。


次に楽しいのは、ずっとやりたかったTAをさせてもらえること。

ドイツ語のTAもドイツ語に触れられるので楽しいし、英語の授業の

TAも先生方がどんなふうに授業をされているのか学べるので

勉強になります。


そして、中国人の留学生のチューターも思いがけなく先生方から

ご依頼があってすることになりました。これも楽しみです。


いやいや、本末転倒かもしれませんが、博論の研究も

もちろんがんばります。またそれについてはおいおい

書きます。







2015年4月8日水曜日

サルたちの判断

京都の平安神宮近くの会場で京都大学大学院の入学式が

ありました、身内の付添いで行ってきました。


どうも京大には哲学のイメージが強く、そういう話がきけるかと

期待していましたが、総長はそういう分野ではないらしく、現実的な

大学のプログラムに関する話が多くてちょっと期待はずれでした。



その中で面白かったのは、研究の創出、ということを考えて、という

メッセージと、データに語らせる、というメッセージでした。


一つ目の研究の創出、については、梅棹忠夫氏と「銃・病原菌・鉄」の著者の

ジャレド・ダイアモンド氏を例に出し、お二人とも色んな分野にまたがって、

新しい研究分野を創出された、ということを説明されておられました。

そして、みなさんも狭い道をまっしぐら、というのではなく、多様な学問分野に

目を開き、興味の赴くままに勉強してください、という話。博士課程の

人はできれば、研究を創出するということころまで行くことを

めざす、という、武者震いするような目標を言われていました。

それは、さすが京大だと思いました。




二つ目のデータに語らせる、というのは、はじめからこうだからこうであろう、

と仮説や理論に基づいて研究対象をみるのではなく、その対象の立場に

たって、信頼性の高いデータを得るように、無心に観察していると、

研究対象が語りかけてくれる、というものでした。霊長類の研究でも、

サルたちはこうだからこうするだろう、というのではなく、

サルたちの判断に任せる、ということです、と。



あ。なんか、覚えがあります、この感じ。



帰って調べてみたら、以前、大好きだった番組に「わたしの愛したゴリラ」

というタイトルで出演されてました。総長になられてたんだ。









2015年4月3日金曜日

読書会 dialogism

ようやく三月にはじまった読書会が順調です。


今のところ毎週集まることができています。4人なので1人欠けたり、

遅れたりすることはありますが、著者の文が繰り返しが多いので

多少スキップした人でもついていけます。


大体、自分が英文を読みつつ、訳したり解釈したりしながら、みなさんが

思ったことをディスカッションする、という形で進んでいます。


全員とても熱心で、すべりだしに半年もかかったにしてはいい感じ。

4月に入りましたが、そのまま来週も続き、授業が始まってからは

木曜の3限、バフチンカフェがないときにしようということになり、

隔週で長く続きそうな予感です。



今のLinellは、結局、師匠の意見で4章まで読めば十分だと

いうことになり、次の本を探すのも楽しみです。



dialogismへの興味のある人なら男女年齢問わずどんな人も

気軽に入ってもらい、ディスカッションをしたいので、

今後どういうふうに続けていくのか、考慮中です。