2016年5月27日金曜日

「モティベーションをまなぶ12の理論」

表題の本を読んでいます。鹿毛雅治編、2012年、金剛出版。

Asia TEFL に向けてロシアのビザ、フライトとホテルの予約も

進み、スケジュールに自分の発表が掲載されたのでいよいよ

現実味を帯びて来ました。その発表で中心となることばが

教師と生徒が共同で構築する「努力」という概念です。

この本の第9章に有名なバンデュラのセルフエフィカシー

(自身の人生に影響する事象を自分が制御できるという信念)がありますが、

その中で努力についての言及がありました。


ビンビン来ます。この本は先日から書いている大学教育開発論の

参考図書の中の一冊ですが、まだ読んでおられない教育実践に携わる

全ての方に、また一時的に自分のやる気のなさに苦しんでいる方に

お勧めです。


2016年5月26日木曜日

授業見学 諸々

今日は、非常勤先の授業に阪大の大学開発論IIのクラスメイトが

3人来てくださり、授業の見学と観察をしてもらいました。


準備段階では緊張しましたが、意外といつもの調子でできました。

あ、ここはまずいな、と思った瞬間3人とも下を向いて観察ノートに

記入し始めたのが面白かったです。

一限だったので、二限に4人で意見交換をしながらビデオを撮影し、

それをまた見ながら何かするという午前中が濃い内容だったので、

そのあと色々仕事を片付けて、チューター、学術振興会関係で修正が

来て焦りまくり、などなど諸々。夜もちょっとした会合があり、

長い一日でした。


明日は、ロシア領事館にASIA TEFLのためのビザの申請に行きます。

発表そのものも緊張しますが、ロシアに初めていくことの手配が

うまくいくのか不安でいっぱい。


まず英語が通じないとか、それが大きいです。ASIA TEFLそのものの

雰囲気は3年まえにフィリピンに試しに参加したのでわかっているのですが、

まあ、何とかなるでしょう。


忙しい、なんか息もつけないほどほんとに忙しい。


でも色々と克服せねばならないこととか、こんな自分でもいろいろな方の

役にたったり、求められているということとか、そういう意味では幸せです。







2016年5月24日火曜日

Asia TEFL

沖縄から帰ったと思うと、もう先送りにはできない次の学会の準備。

ロシアのウラジオストックからまだ先の島にある大学らしいです。

万事のんびりしているらしくて、先日プレゼンの確認を

してくれ、ちゃんとしてくれとメールで言われたので、

ちゃんと確認したらその前の5月10日にスケジュールがあがって

いて、担当者が焦ったのかな、と思いました。



色々と時間の感覚が違う。。。旅行会社には、ソウルで一泊して

前日にウラジオストック入りした方が確実、と言われたので

余裕を持っていこうと思います。


今度こそ、苦手な図解もたくさんパワーポイントに入れて、

論理的な説明を心がけて、もしプロジェクターやPCが不備でも

プレゼンが成立する様に万全の準備をしていかなくっちゃ。


ロシア語がわからないし、どこまで英語が通じるのかわからない

のでかなり不安です。



2016年5月23日月曜日

JALT Pan Sig 帰阪

すべて終了、帰ってきました。

前日夜遅くにもう一度同行の先生に見て頂き、

発表一時間前に会場でスライドを直し、ぶつぶつと練習

していたのでもうだいじょうぶかな、と思って臨んだのに、落とし穴が。


前日音声が出なかったプレゼンがあったので、一応

自分のPCのつなぎ方と会場のPCにUSBを指して

音声がでることを確認していたのです、


ところが、自分のPCをプロジェクターにつないだところ、

スクリーンにはスライドがちゃんと映し出されず、

何分の一かが切れて、助けて下さった方々に会場のPCで

するように言われた時点でもうパニック。


25分の持ち時間で10分ロスして、最終的には同行の先生が

前に飛んできてくださり、私の代わりにスライドをクリックしながら

進めてくださり、ようやくプレゼンを終えることができました。。。。


ビデオを撮っていたので、今見直しています。


10人くらいかと思ったら、その倍くらいのオーディエンスが見えて

レジュメも売り切れたので、こんなアクシデントがなかったら

もっとコメントとディスカッションをもらえたのに、という反省で

いっぱいです。いつも論文を読んでいる研究者の方もビデオを

見返してみるととても熱心に私のレジュメを見て下さっていたので、

時間があれば、彼にコメントをもらえたのにと思うと本当に悔しい。


でもコメントと質問が一つずつ、終わってから来てくださって意見を言って

下さった方がいて、興味を持っていただけて幸せだなあ、と思いました。


来月は、ウラジオストックで今度こそ一人なので心してかからないと。


もっともっとがんばります。




2016年5月18日水曜日

JALT pansig

いよいよ明日出発となってしまいました。

何もかも中途半端なのに、熱心な同僚のおかげで何回も練習の機会を作ってもらい、

それも色々あってスキップして、ようやく土曜の発表のプレゼンを

今日見てもらう始末。見て頂いた院生には無駄な時間を使わせてしまい、

本当に申し訳ない、です。


また明日も同じ授業を受けているプレゼンの専門家に見て

頂けるそうで、私1人だととてもそんなことは頼めないけれど、

若い積極的な彼女にどんどん引っ張られてここまで来ました。



学振の申請もした後に大学院係からチェックをもらい、却下されて

また再申請、阪大の本部からまた何か連絡があるかもしれない、

ということでできない院生をどこまでサポートして下さるのか、

穴があったら入りたい感じ。

2016年5月17日火曜日

諸々 

非常勤の授業、5週目にかかりました。来週からは

中間発表。まだわけのわかっていない学生がいるので、

単位を落としそうな(つまり宿題を一回も出していない)生徒を

授業の終わりに教卓に来るように、言いました。数人集まって

来てなんとか出します、というのですが不安。


何が問題なのか、私が何度も伝えていることが伝わって

いない、のはなぜなのか、ビデオとシャトルカード、授業の参加状況を

見乍ら考えています。


ちょっと深刻だと思ったのは、パソコンを使ったことがない、という

学生、何度もプリントを配布したり、前で実演したり、

他の学生に前に来てやってもらったり、今日も他の学生にやりかたの

アンケートを取ってまとめたのを配布したり、

いろんな形で伝えているんですが、最低これだけは

やってほしいというのは、メールに添付してワードの宿題を

送るということができない。


みんな一生懸命にやっているのはわかるんですが、

デジタルデバイドが大変。


一回生がほとんどなので、なんとか単位を取らしてあげたいのですが、

パソコンの使い方がわからないのはかわいそうだけど、

宿題の提出ができなければ落とすしかないです。


頑張れ~~!

2016年5月10日火曜日

プロジェクト発信型英語授業 2016年前期

非常勤先での授業が全15回中4回目になりました。

1回目、2回目にはシャトルシートの書き込みは結構前向きで、

宿題もがんばってやってきたものの、ゴールデンウィークを

はさんだ前の3回目、4回目は休む学生も多く、今日はまた

雨で体も重いのか、びっくりするほど学生たちがだるい。


宿題の提出の様子と授業の参加の様子を見て、GWウィーク前の

グループ再編成をさらに私の独断で修正してみました。



入ってくる学生たちは、「え~席決められてるし」「全然変わってない」

「全部変わってる」「俺の名前ない」とかまびすしい。いや、先週休んだ人

の名前はグループ分けの時はいなかったので当然ない。



はじめ30分くらいはだる~い雰囲気でしたが、グループ活動を

始めると徐々に変わってくる。教壇を降りてグループの間を回ってみる、

ちょっと明るい学生がなんやかんやいうと、そうそう、と言ったりしているうちに

その気になってきてくれたり、こうしよう、と穏やかにリーダーシップを

とってくれたりする。その変遷がなんかすごく好きです。


静かに信頼関係が構築されていく。


そうして、一人ではとてもできない、と思った事が仲間と話して

いくうちにできるようになっていく。


自分はこれはできないけど、これならできる、教えてもらったことに

こうして返せる、とか思う。


英語の授業を通じてそういうことができていく。

みんなが高校を卒業したばかりで、大学ってあまりなにか

わからなくて、でも知らない人でも話せばわかるんだなあ、と

思い始める。


そういう場に立ち会えることがありがたい。


言うと

2016年5月8日日曜日

不採用

今月のJALTの国際学会にいく費用を、大学の若手研究者育成事業に申請していたのですが、

大学院係から先日不採用の通知が来ました。


こういう申請をするのは初めてなので、書類の書き方もおぼつかなくぎこちなく、

手書きだと思い込んでいたら提出する時点でワードで作成してよい、と

聞いた時にはすでに遅し。まあ、要領が悪いのはいつものことなので

仕方がないです。


実は目下学術振興会特別研究員の申請書類作成に取り組んでいます。

この不採用の反省から、研究のためにもらう資金の書類の作成は

中途半端な気持ちではいけないことを学びました。助言をいただいた

大学の支援体制の先生方、同僚の院生、科研費の申請の経験から

アドバイスをいただいた先生、多忙な中評価書を書いていただく指導教官

に支えていただいています。塞翁が馬となるようにがんばります。


この申請書書類作成はものすごくしんどいですが、研究者としての

意識と覚悟、責任感、表現力を新たにすることになるということを実感して

います。しんどいのはしんどいだけ不採用になっても、無駄ではなく、

自分の成長に飛躍的に役立つと思っています。少しでも申請が

頭によぎった方はぜひチャレンジしてみて下さい。




2016年5月5日木曜日

自宅レッスン 高校生

どうも皆、高校の宿題の膨大な量に落ち着かないので、

従来から使っている英会話のテキストを導入してみました。



Expressway というシリーズの4です。学校の授業では

とりあげない敬語が多いのと、ESLのテキストであるため

アメリカでの日常場面が中心なので説明しないとわからない

語彙や文脈が多い、パターンプラクティスが中心ということで、

このところ敬遠していたのですが、この子たちには受けがいい。


パターンプラクティスはその文化的背景だけを説明

するだけに、基本の会話場面を音声的、演劇的に再現して

(日本の授業に比較すればまだ)自然な日常会話の

雰囲気をイントネーションと語彙で体感して、簡単な

練習問題を解いて、トピックにまつわるディスカッションを

少しするだけでなかなか充実した発見の多いレッスンになりました。

教材も使い方だなあ、と思いました。


どうしてもネイティブスピーカーの英語が規範になるので

私としては抵抗がないこともないのですが、若い時に

アメリカでの生活を体験しているので文化的なことも

説明できて教えやすい。基本的な行為としての英語、は

教える側が体験したことにどうしても縛られるのかなあ、

と思います。

伝わる英語

非常勤でやっている授業で最大の課題は伝わらない英文。 

学生の提出してきた宿題を4つのタイプに分けました。

タイプ1 単文で成り立っている英文 わかりやすく伝わる

タイプ2 複文を使っている英文 わかりやすく伝わる

タイプ3 少し直せば、わかりやすくり伝わる

タイプ4 全く伝わらない

問題は、このタイプ4.おそらく自分の言いたいことを日本語で書いて

グーグル翻訳などの機械翻訳にインターネットでかけたのだと

思いますが、記号か暗号のようになって全く英語にはならない。

めちゃくちゃ。


学生たちには、自分の書いたものがどのタイプなのか考えるように

言って、先週昨年度の学生の書いた英文がどのタイプかを

宿題に出して考えさせることにしました。


あと、タイプ1は文法を勉強してタイプ2を目指す、タイプ2は発音と読み方に注意する、

タイプ3も文法を復習する、タイプ4はとにかくタイプ1から始める、

という方向性も示してみました。


やっとゴールデンウィークに行った美容院でその話をしていると、

美容院の男の子が、僕だったら大学はレベルが高いから、

難しいことを言わないとと思ってレベル4のようなことを

してしまうと思いますね、と言ってたので、なるほど、と思いました。


そうかあ。。。。


なんかわかるような気がします。自分もそういうことをしているんです、

きっと。


みんな無理して難しいことを言おうとしなくていいのに。

中学レベルで十分通じる英語を書けるのに、無理してしまうんですね。


2016年5月1日日曜日

かなり苦しい

たかだか10ページの論文なのに、色々あって時間がないのと、

今まで嫌悪して避けてきたことに向き合わなければならない、

ということと、自分が大切にしてきた複数の信念が研究の中で

統合できないのでかなり苦しい。


ただ、どれも自分の知りたいと思うことの原点なので、

突き詰めれば自分の研究の中で必ず統合できるはずだ、と

いう直感はなぜかあります。


また、研究というのは何なのかやればやるほど

(と偉そうにいうほどやっていませんが)、どんどん

わからなくなっています。もっと自分に研究とはこういうものだ、

という信念があればまだいいんだろうけど。色々な先生を

見れば見るほど、こんないい加減なことでいいのか、と思ったり、

お互いを否定されあっているのを見るとわからなくなってきます。


まあ、そんな簡単なことではないと思っていたし、研究者になるということが

簡単なことでは困りますし。


つくづく研究には向いていないなあ、なんでこんなことをできそうだと

思って始めたんだろう、と思うばかりです。