2015年9月28日月曜日

コスタリカ留学生の気持ち

昨年、留学ボランティアで10か月担当だったコスタリカ生からメール。

個人的に旦那も亡くなった直後で担当はとてもとても

しんどかったですが、本人が繊細、正義感強く、賢く、

いろいろ事情があってかなり過敏で傷つきやすい高校生

だったので本人も自分も余計にしんどかったのです。



ボランティアの先輩たちに色々支えていただき、ホストファミリーも

途中で変わって、後半のホストファミリーが若い大家族で

父母とも特に色々苦労されて経験も多いのか寛容な方たちだったので、

それまで激動の日々だったので、ほっとしてあとはほったらかしに

していました。前半のホストファミリーがお年寄りのご夫婦で色々

あって、しょっちゅう彼女から緊急のSOSのメールが入るたびに

行ってました。


食べ物も何もかも合わない彼女になぜ日本に来たの、と問うと

コスタリカがひどすぎる、もっとモラルのある国に行きたい、と

思ったと言っていて、コスタリカでも日本語を教える学校に

お父さんに車で送り迎えをしてもらっていた、ということでした。

そういう話からおもんばかると、世界には多様な国があり、

それぞれの国や地域にも多様な人が住んでいるけれども、

その中で日本のような国が合っていると感じる人達が

少なからずいる、ということだと思います。



それは端的にいうと、暴力や武力で解決するのではなく、平和的に

解決でき、女性が辛い思いをしない国として理想郷のように

思っているのでしょう。住んでみればそうでもないということが

わかるのでしょうが。イランの留学生も韓国の留学生もそのように

思いつめて日本に来たと語っていました。


ただ、やはり、日本はほぼ(あくまでもほぼです、差別も色々あるし、

移民の方も増えているのでこれからどうなるかわかりません)単一

言語、単一民族に近いので、日本語を覚えて日本人として暮らそうと

思ってもおそらく失望してしまうのが目に見えている。



コスタリカの彼女は、奨学金に応募していて3年間日本の大学に

行けそうだ、と言っています。失望してもそれを母国に持ち帰って

母国をよくする力になってくれれば、と思っています。




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