2014年8月23日土曜日

外国語教育質的研究会の案内

先ほどお知らせが届きました。興味おありの方どうぞ。出欠は特にいらないそうですが、
行かれる方あれば、ここに一言コメントいただければ、ありがたいです。

第17回外国語教育質的研究会

日時:2014年9月27日(土)13:30-17:30
場所:立命館大学びわこくさつキャンパス (BKC)
   アドセミナリオ 214教室
会場の詳細については以下をご覧ください。
びわこくさつキャンパス(BKC)へのアクセスについて
http://www.ritsumei.jp/accessmap/accessmap_bkc_j.html
びわこくさつキャンパス(BKC)構内のマップhttp://www.ritsumei.jp/campusmap/index_j.html#BKC

1. 輪読  13:30-14:20指定図書:Barkhuizen, G. (ed.) (2013) Narrative Research in Applied Linguistics Chp.12 Narrative writing as method皆さんと意見交換する予定ですので、各自読んでいらしてください。

2. 研究発表 14:35-15:55
発表者:千田誠二(和光大学)
題目:学生の英語学習不安に関する質的研究
-「活動・場面」ごとに関する言語データの分析とその考察-
概要: 本研究は大学生の英語学習に対する嫌悪感が高まっている(Tsumura,2010 etc.)
現状を改善する目的で、彼らが英語授業活動時に抱く「不安」といった情意面に注目し、
言語データの質的分析を行ったものである。
英語学習がうまくいかなかった一部の学生を対象とした研究では、入学後の英語授業
開始時期に彼らが抱える「無気力の学習」、「不安の再来」といった(千田, 2012)
不安感の問題が、その後履修上の困難からくる防御・抵抗の姿勢につながり、満足の
いく教師-学生間の信頼関係構築に至らず、「英語教育的知識・技術を十分に生かす
段階」に教師が持っていけないというプロセスが明らかになった(千田, 2013)。
本研究では、上記の結果を踏まえて「各活動・場面」ごとに学習者の不安生起の要因
を質的に探ることが目的である。英語学習者の不安・動機づけの全体像だけでなく、
活動・場面の区分けを意識して言語データを分析・考察することが、英語が苦手な
学習者への対応を教師がより具体的に行う上でヒントになり得ると考えたからである。
方法として、2人の大学生にインタビューを通して彼らの学習をふりかえってもらい、
不安を感じた瞬間について時間軸を意識しつつ、活動・場面ごとに語ってもらった。
発表ではそれらの結果を踏まえて、英語が苦手な学習者に対して教師がどのように
対応をし、教えていけばいいのかについてささやかな示唆を与えられればと思う。

3. ワークショップ 16:10-17:30
発表者:上條武(立命館大学)
題目: Mixed-methods(混合研究法)による論文の事例から質的研究について考える
概要: このワークショップではMixed-methods(混合研究法)を扱った論文の事例より、
質的研究の有効性を考えていく。論文では量的分析に加え、質的データをM-GTA
(修正グラウンデッドセオリー)により分析している。Mixed-methods(混合研究法)には
4つのデザインがあり、その認識にもとづき論文を読むと理解が高まる。論文の概要
解説の後に、参加者によるディスカッションによりさまざまな視点から、質的研究に
ついて学んでいく。

論文名
田中博晃 (2014).「特性レベルの内発的動機づけを高める授業と有用性の
欲求」英文タイトル Motivational Intervention and Satisfying Learners'
Need for Competence JALT Journal, 36, 91-123.

論文のアクセスサイト
jalt-publications.org/files/pdf-article/jj2014a-art5.pdf

※論文は事前に読んできてください。

0 件のコメント:

コメントを投稿