兵庫県立美術館で開催中の美術展にいってきました。
エッシャーのある絵があれば嬉しいと思って下調べもせず、
行ってきたのですが、おめあてのはなく、でもとても示唆に富む
芸術品ばかりでした。
だまし絵はいくつかにカテゴリー分けされていて、
第一章 トロンブルイユ 第二章 シャドウ、シルエット&ミラーイメージ、
第三章 オプ・イリュージョン 第四章 アナモルフォーズ・メタモルフォーズ
です。
特に印象に残ったのは、第二章 ミケランジェロ・ビストレットの「カメラマン」という
作品です。これは、壁いっぱいの大きな鏡に薄紙に貼ったカメラマンがビデオカメラ
を構えている写真を貼ったもので、その前に行くと、鏡に映った自分が
そのカメラマンに見られている、という見るもの、見られるものを見事に
逆転する世界が体感できます。
あとは、ラリー・ケイガンの「トカゲ」「蚊II]という作品、壁に一見ぐちゃぐちゃの
太い針金が貼り付けてあるだけなので、ある一点から当てた光でみると、
影のトカゲや蚊が浮かび上がってきます。
マルクス・レーツの「SI NO No.3/6」も一つの角度から見るとスペイン語のSI
つまり、イエスなのに、別の角度から見るとNOとなる。
今回は、現実だと信じてみていたものが、まったく別のものだという
そういうテーマは古今東西の芸術家たちが追及したかったのは、
今でもおんなじだな~と感じられた時間でした。
そのあと、立命館大学の文学部心理学の先生が美術館で錯視に関して、
専門的な講演をされていましたが、こっちは疲れていてほぼ爆睡。
http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~akitaoka/hyogo2014.doc
ああ、もったいなかったです。
だまし絵はきっと、授業にも使えますね。
http://www.damashie2.com/hyogo/index.html
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