2017年1月30日月曜日

シラバス入力終了

〆切ぎりぎりに非常勤先の授業のシラバスのweb入力を完了しました。




今年度、グループワークがあまりうまくいかなかったので、


シラバス作成のために協同学習、アクティブラーニングの専門書を何冊も


何冊も読んで勉強していたのですが、知識は知識にすぎません。




結局、シラバスを更新する上で一番頼りになったのは、この一年授業をしながら、


毎週反省とともに来年はこうしようとずっとデジタルで書き溜めていた自分のメモ。




そして、非常勤先で公開されている何百ページというシラバスを


閲覧しながら、自分で参考になりそうなところをとったメモ。




コマ数は昨年と変わらないですが、学年も違うし、前期後期と変化を


つけたので、一クラスずつの違いがちょっと自分しかわからないような複雑な感じになって


しんどかったです。




でもシラバス完成は単にガイドラインに過ぎないので、来年度はまた


苦しみつつ、学生たちとともにチャレンジ、チャレンジの授業になるんだろうなあ。


はじめてe-learningを提案してみたら、大学の上の方々に承認されたので、


授業の課題に入れてみました。




来月初旬に、大学のe-learning担当部署との打ち合わせです。


どきどきです。






ほんと、みんなこんな新米の先生でごめんね。































2017年1月18日水曜日

最終発表終了

今日から成績つけ地獄です。




学生はあの手この手で楽して単位をもらおうとしてくる。


最初に決めた厳しい基準で成績をつけると大体8割の学生に


単位を出せなくなる。




まず、3日間の最終発表に来なかった学生は単位は出せない。


それをわかっているはずなのに来ず、先週は体調不良で、


今日はインフルエンザだったとメールがくる。




毎週の宿題を出していなかったので、まとめて


出します、とメールで10個ぐらいのファイルが来る。




最後の授業で、先生大好きです、来年もお願いします、


と笑顔と愛想をふりまく。




しんどくてもこつこつ毎週宿題を出して、授業でミニプレゼンもし、


毎回授業で私語もせず、みんなのプレゼンに


まじめにコメントを書いて、がんばった学生が不利になるのは


忍びない。




でも、ことばとコミュニケーションなので、やっぱりへたでも


恥ずかしくてもブロークンでも勇気をもってチャレンジして、


自分を英語で表現する力をつけた学生も評価したい。




色々と悩ましいです。でも自分の学びとクラスメイトの学びに


誠実でない学生は評価できないな。

2017年1月10日火曜日

最終発表2回目

昨年末、非常勤先の英語プレゼン授業の最終発表一回目をやって、


今日は二回目。




そろそろ成績を付け始めていますが、つけながらハラハラしっぱなし。


一年間彼ら彼女らを見てきて、すごく成長したと思って嬉しい反面。








宿題を一回もちゃんと出せない学生、


欠席遅刻が多くてたまに出てくるたびに髪の毛の色が


代わっている学生、


人前でしゃべるのが苦手な学生、


できないのにやたら自信過剰な学生、


まじめで実力があるのに自信がない学生、


クラブ活動で疲れ果てている学生、


クラブで全国的な実績をあげていてそれでも授業もすごくがんばる学生、


がんばろうと思っているのにどうしても原稿を見てしまいアイコンタクトは


ちらっとしか出せない学生。




自分のプレゼンはちゃんとするのに他の人の時には


私語ばっかりで聞く姿勢がない学生。




英文もパワーポイントもちゃんとできているのにマイクを使わないので


声が小さくてみんなに届かない学生。




スポーツで骨折したり、体調が悪くてプレゼンを来週に回さなくていけない学生。


大幅に遅刻してやっときたと思ったらずっと寝ている学生。




最終発表に来ない学生。どうしたんだろうか。




がんばってきてくれた全員に単位あげたいけど、このままでは


全員に出せないよ~~。




もうちょっとがんばるところを見せてくれ~~。









2017年1月5日木曜日

今年の抱負

あけましておめでとうございます。



今年の抱負は、とにかく、博士論文を書き終える。6月に指導教官に提出して、

7月には博士論文審査会に出す。審査落ちるかもしれないですが。



それも、ぎりぎり自分が納得いくような内容で。

妥協はしたくないです。先生方にはいろいろご助言はいただく

とは思うのですが、先生方を超えるぐらいの勢いでやらなくては。


すべては勢い。ここまで5年かかっていますが、初心はぶれていないです。

なんでこうなるんだろう、と疑問に思った現象はいまでも解決していない。


この年末年始、メルロ=ポンティの『知覚の現象学』に取り組んで

いますが、読めば読むほどこの人は私と気が合う、という気がしています。


彼は私を裏切らない。


と思います。



12月24日の外国語教育質的研究会での研究発表は実り多いものでした。

修士の時からの自分とつながりがあって、ヴィゴツキー学協会にも

縁がある研究者の方々だし、英語教育に質的研究を入れようという

気持ちでつながっている。


そして忌憚なく、たくさん意見を言ってくださいました。ありがたいです。


現象学的アプローチ、エスノメソドロジー、会話分析という

パラダイムを統合しようとするのは無理ではないか、とあとから

いつもお世話になっている方が電話でも一時間近く熱心に言ってくださいました。



引用していた社会学者の方には、いくつか質問していただき、忙しい方なのに

お時間を無駄にしたのではないでしょうか、と声をかけると面白かった、

と言っていただいてほっとしました。まとめる時間がなくて、最後の解釈で

時間性と空間性というのを入れてぎりぎりなんとかレジュメを作ったのですが、

この概念をいれると何かいいことがあるんですか?と質問されて

この方らしい質問だな、と思いつつ、答えとしてはそれがもっと広がると思ったからです、

というのが精一杯でした。今でもこたえなければ行けない問いだと思っています。



そのあと、文学研究科の方が前からお話しておられた哲学の友人同士の

研究会に誘ってくださり、そこでも今回のレジュメをお見せすると

熱心に批判してくださいました。



焦点は、パラダイムの違うものをどういうふうに博士論文にするか、

ということでした。


4人の方のご意見は、

1.(教師の学びというテーマで博士論文を昨年完了された方)

  一つのパラダイムで博士論文を書くのも大変なのに、

  二つ以上のパラダイムで書くのは不可能、とりあえず博士論文を

  書くことに注力するべき。何を見たいのかをもっとつきつめるべき。
  
  今のままでは何が見たいのかがはっきりとわからない。
  
  エスノグラフィーではだめなのか。


2.(ほぼ私と研究の関心が近い方)
 
  研究動機を読むと現象学かと思うが、データの分析を読むと会話分析だと

  思う。現象学なら教師のあるいは生徒の経験だし。会話分析は、
 
  研究者の視点から授業を比較している。二つのパラダイムは統合できない。


3.(建築の視点で文学を研究している方)

  自分の研究でも二つのパラダイムで一つの対象を見ようとすることは

  ある。ただ、二つのパラダイムを止揚するのは難しいので、

  二つのパラダイムを出して、その差異を考察するということを
  
  すればどうだろう。それは面白いと思う。

4.(会話分析専門の研究者)

  自分は今現象学的に別のことを見たいが、現象学のアプローチに

  会話分析を入れることは意外とできると思う。


いやもうほんとうにありがたいです。


がんばります。