博士論文がほんとに進まなく、今年は前期も後期も休学していたので、
このブログも書けないでおりました。読んでいただいる方もあまりないと
思うのですが、時々読んでます、と思いがけず言われることがあるので
更新していなくてごめんなさい。
副指導教官に助けていただきながら9月末に広島大学での社会言語科学会
のポスター発表もなんとか無事終わり、先日、神戸でのヴィゴツキー学大会での
発表もヴィゴツキー専門家の先生方の前で緊張しながらなんとか終わりました。
社会言語科学会での発表は、博士論文には関係がなくて大学入試改革の推進派専門家の
語りを批判的に分析したものだったのです。英語教育に興味がある研究者が
来てくださり、私のポスターの前で熱い話し合いを繰り広げて下さって面白かったです。
特に筑波大学の修士の若い院生さんがその後ツイッターで、この発表は
イデオロギーに関するもので面白かった、と感想を言ってくださったので嬉しかった。
広島大学のある西条市は酒処でいい街でした。ぜひまた訪れたい!
おとといのヴィゴツキー学会では、どうしても会話分析的な発表になってしまいつつ、
もしかしたら間違っているかもしれない、と思いながら、情動を伴ったインタラクション
と社会的言語の内化という解釈をおそるおそる出しました。偉い先生方からの
コメントを沢山いただきました。先生方曰く、情動までは行きすぎではないか、
発話の意図性、適切性、オースティンやサールなどコミュニケーションを軸に
理論展開した方がいいのではないか。博士論文で現象学的な分析を目指して
いると言っているがこれはそうは思えない、会話分析やエスノメソドロジーは
現象学から発展しているのでできそうだが記述をどういうふうにするのか、
もっと考えた方がいい。 ジェスチャーが伴うのはインタラクションではなく
同調ではないか。録画データをトランスクリプションにして分析するだけでは
生徒の実態を捉えられないのではないか、自分なら後から聞き取りをするが。
などです。指導教官もおもいがけず来てくださり、レジュメに沢山コメントを
書いて下さいました。見捨られてられてなかったんだな、と単純に嬉しかったです。
先生方のコメントをいただいて本当にありがたく、終わった勢いで来年2月の
臨床実践の現象学会に発表申し込みをしてしまいました。
今日、受理されたとの連絡が来たので、4年以上かかっていますが、現象学で
博士論文を書きたいという願いに一歩近づいた気がします。
がんばろう~~~~!