今年は縁あって複数の大学で非常勤をしています。
大体、一回生と二回生、その中にそれ以上が混ざっているのですが、
特に新生活をはじめたばかりの一回生が気になります。
まじめそうなのに、二回続けて休んだ女子に聞いてみると、
大体5月に体調が悪くなるんです、と言う、しかも下宿。
大学の授業ははじめてで緊張するだろうし、一人暮らしとなると
特に色々たいへんだろうなあ、と思います。
社会人もちらほら、留学生だったり、ハーフなんです、英語は
しゃべれるけど書くのはできない、という子もいる。
私はお母さんぐらいの年齢なので、どの学生もかわいいとしか
感じないけれど、お互いは色々思うところがある、という気配がする。
アクティブラーニングは、色々と欠点を指摘されますが、
この春休み猛烈に関連書を読んで、細かく手順を踏んで
グループワークを指示すると、シャトルカードに安心しました、
というコメントが多いのです。
思った以上に、みんなさびしく不安な気持ちで教室に
座っているんだろうな、という気持ちが文章からうかがえます。
前年度までは、協同学習もきちんと専門書を読んで臨んで
いなかったので、グループワークは嫌いです、とか、
お互いにそっぽを向いてやっているふりだけして、やりました、
という感じだったのが、ちゃんと一回生からわかりやすく
やり方を説明すると、できるんだな、と思いました。
何よりも、お互いに話すことでほっとしてくれて学び合う楽しさ
を知ってくれれば、上回生になっても社会人になっても、
人と話し合う、相談する、助言をするということが
ハードルが高すぎるようなことはないかな~と。
それも、片言ででもいいから、英語でできるようになれば、もっと
世界が広がるはず。
非常勤3年目、この仕事にとても手ごたえを感じています。
こういう仕事を与えられ、任せられ、生かされていることに、
もっと感謝しなくちゃいけない。
博論書けないことにうつうつとして八つ当たりしている場合じゃない。
学生たちが自分の言うことを聞き取ろうとして、理解しようとして、
まっすぐに自分の目を見ている。その対話の場はこの上なく
貴重で、自分には過ぎたことだなあ、と思います。
もったいないことです。